MacOSには少し前のバージョンから日本語入力システムにライブ変換が搭載されていますが、High Sierraでは日本語-英語の切替が(ほぼ)不要になりました。
課題もありますが、便利に使えるように進化しましたので紹介します。
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従来の日本語入力システム
パソコン(Mac・Windows等)で文字を打つ時って以下のようになると思います。
1.かなを押して日本語入力出来るようにする。
2.スペースキーを押して日本語変換する。
3.英語を打つ時は英数を押して日本語入力をオフにする。
基本的には1~3を繰り返して文字を入力することになりますね。
Windowsでも切替キーは違いますが日本語入力の方法はどのIMEを使ってもほぼ同じやり方になります。
ライブ変換はすごい?
Macに搭載されているライブ変換についておさらいしておくと、入力方法は以下のようになります。
1.かなを押して日本語変換できるようにする。
2.文章を続けて打ち続ける。(単語や文節の区切りでの変換不要)
3.英語を打つ時は英数を押して日本語入力をオフにする。
ライブ変換はスペースキーを押さなくてもどんどん変換してくれます。
とても便利ですね。
しかし英語が入る時は一旦変換を確定してから英語モードへ切り替える必要がありました。
High Sierraのライブ変換
従来のライブ変換は結局入力途中での文字確定が必要でしたのであまりメリットが感じられませんでした。
High Sierraで搭載された新しいライブ変換は日本語を入力ながら英語を入力しても正しい変換をしてくれます。
windowsyorimacnohouganihongononyuuryokugakantandesuyo.
WindowsよりMacの方が日本語の入力が簡単ですよ。
ちょっとした衝撃です。
日本語・英語の切り替えを考えずに文字入力を続けることができちゃいます。
ちょっと話がそれますが、こんな文字入力も出来ましたよ。
konotyautyautyautyautyaunntyaunn
このチャウチャウチャウチャウちゃうんちゃうん
関西弁のライブ変換までこなすとは恐るべし。
ちなみにWindowsのGoogle日本語入力で試すとこんな感じでした。
このチャウチャウちゃうちゃうちゃうんちゃうん
最初のチャウチャウは変換しましたが、あとは全部ひらがなになっちゃいました。
最初のチャウチャウをカタカナにしただけでもよく頑張ったと言うべきか。
まあ文字変換は得手不得手があるのでこれはたまたまうまく変換しただけですね。
課題
とても便利に進化しましたが課題もあります。
全てが変換できる訳ではない
一般的な単語なら問題ありませんが、例えばRaspberry Piのような単語は変換できません。
raspberryぴ
raspberryまでは変換しますが、全て小文字になっちゃいますね。
piは変換候補には上がるけど英語モードで変換した方が早いです。
慣れるまで気持ち悪い
細かく変換する必要がなくて非常に便利ですが、文節単位での変換に慣れていると何もせずにどんどん変換されるのがちょっと気持ち悪いです(笑)
まあすぐに慣れますが。
余談ですが
変換効率を上げようと思えばこんな日本語入力システムもありますよ。
昔からある日本語入力システムですが、自分で送り仮名の位置を決めることが出来るので誤変換が少なく、日本語・英語混在の文章も自由自在です。
しかし入力方法に癖があり、シフトキーを多用しないといけないので使い方を覚えるのが大変です。
慣れればかなり便利ですが、最近の日本語入力システムの単語変換はどれも結構優秀ですので無理して使うことはないですね。
修行が好きな方にはおすすめです(笑)
まとめ
アップルはアメリカの会社にも関わらず日本語入力に力を入れてくれているのがうれしいですね。
マイクロソフトも見習ってMS-IMEの開発を頑張って欲しいものです。
今までのライブ変換は誤入力の修正が面倒くさいこともあって結局使うことはありませんでしたが、新しいライブ変換は変換精度も上がって気持ちよく文字入力できるようになっています。
何十年もほとんど変わらなかった日本語の入力方法がライブ変換で劇的に変わった印象です。
文字をたくさん打つ方はこれだけのためにMacを検討してみても良いと思います。
Macを使っていない方は店頭で試してみることをおすすめします。